食客

レビュー

「食客」って意味がイマイチわからなかったので調べてみると・・・

食客（しょっかく、しょっきゃく）は中国の戦国時代に広まった風習で、貴族たちが才能のある人物を客として遇して養う代わりに、主人を助けるというもの。
場合によっては、命を差し出すこともあった。逆に主人を裏切り殺害することもあった。
（ｂｙウィキペディア）

ですって！
全然映画の内容と関係ないや～ん。
韓国語では違った意味で使われるのかなぁ？

さて、ストーリーですが、一言でいうと天才料理人ソンチャンと、
かなりの腕前の料理人だけどソンチャンにはかなわないボンジュが
韓国最高の料理人の座を巡って戦う。ってお話です。

こうやって書いちゃうと、勝利は目に見えてる。。。と思うでしょうが、
ボンジュがソンチャンの才能を妬んで、あらゆる汚い手を使って邪魔をするんですね～。
まあこれもありふれたよくあるお話なんですが・・・結末も見えてるんですが・・・（笑）
最初から最後まで飽きることなく楽しめましたよ～☆



韓国最高といわれる雲岩亭で幼い頃から料理人としてライバル同士のソンチャンとボンジュ。
2人のうちのどちらかを後継者にするために料理対決が行われる。
フグを食材にした料理で対決する2人。
しかしソンチャンのフグを口にした途端、審査員たちが次々と毒にあたって倒れる。
ソンチャンは雲岩亭を出て行くことになり、ボンジュが後継者となったが、
実はソンチャンにかなわないボンジュが、ソンチャンの料理に毒を盛り、
ソンチャンを陥れたのだった。。。

ちょっと、ボンジュ！！
あんた料理人の風上にもおけん奴やの～
料理人がフグの毒を盛るなんて・・・＞＜；；；
勝負に勝ちたいからって、そんなことするかーーーー！？
だけど毒を盛られた人たち命には別状なかったみたい。。。＾＾；
毒の量でそのへん調節できるんだろうか。。。（笑）

5年後・・・
朝鮮時代最高の料理人、待令熟手の包丁が発見され、
彼の後を継ぐ嫡流を探す料理大会が開かれる。

雲岩亭を追われたソンチャンは料理人から足を洗って生きてきたが、
ソンチャンの料理を食べて感銘を受けたジャーナリストのジンスの勧誘と、
ボンジュに刺激を受け、ついにソンチャンも料理大会に出る決心をする。

このジャーナリストのジンス役のイ・ハナ。。。
キム・ハヌルに激似！！

でもハヌルちゃんよりちょっとブサイクなんだよね～（ミアネ～＞＜；；）
だけど雰囲気とか、遠目で見た感じとか、すごくそっくりだったよ！

さて、料理大会に出場するソンチャンですが、やっぱりそこは天才！
素晴しい料理でどんどんボンジュを追い詰めていきます。
次のお題は炙りもの。
炭の良し悪しで勝負が決まりそうです。

韓国最高の炭職人のもとを訪れるソンチャンとボンジュ。
実は炭職人のソンイルは、死刑囚として刑務所に入っていた。
この、炭職人ソンイルのエピソード、号泣しましたーーー
映画の中ではほんの小さなエピソードの一つだったんだけど
ここが一番心に残ったシーンです。。。

ソンイルの心を動かし、最高の炭を作るための木を教えてもらったソンチャン。
最高の木で最高の炭を作ることに成功しますが、
ここでもボンジュの邪魔が入り、なんとその炭を盗まれてしまいます。

キーーーー！！
ほんまにボンジュ、卑怯でムカつく奴！！
↓コイツが卑怯者のボンジュですｗ

次のお題は牛の解体。
最高の牛を捜し求めるボンジュとソンチャン。
どうしでも納得のいく牛を見つけられないソンチャンだが。。。
長年、兄妹のように寄り添って生きてきた、
手塩にかけて育ててきた自分の牝牛が最高だということに気付く。
家族のように大切にしてきた牝牛。。。
なかなか決心のつかないソンチャンだが、ついに意を決して牝牛を解体する。

ここも切なかったですね～～～
そこまでして勝負に勝つ必要、ある！？
って、ちょっと納得いかない気持ちもあったけど、
所詮、牛は牛。
この子を殺さなかったとしても、普段、牛肉を食べているのは事実で。。。
牛を食べたり調理したりしてるくせに、自分の牛はかわいそう。。。っていうのは
偽善でしかないのでしょうね。。。辛いけど。



ソンチャンには食にうるさい呆けたおじいさんがいるんですけど、
このおじいさん、きっとキーパーソンなんだろうな～と思ってたら、
やっぱりそうでした！！
実はソンチャンのおじいさんとボンジュのおじいさんは待令熟手の弟子でライバル同士だった。
しかも、待令熟手を殺したのはソンチャンのおじいさんだった。。。
だけどこれにはワケがあって。。。

ソンチャンとボンジュ、おじいさんもライバル同士だったのね～。
これは本当の因縁対決だわ！
最後の勝負は王様がそれを飲んで涙を流したという待令熟手の作った牛スープ。

ここね、かなり反日風味なシーンなんですよね。。。
観てて、朝鮮人の愛国心に涙する反面、
日本人としては、うーーーーん。。。そうなのか。。。って複雑な心境だったんだけど、
やっぱりこのシーンが問題になったそうです。
日本の配給会社がこのシーンを削除するなり編集しろ！と監督に迫ったらしく。。。
だけど監督は絶対に編集しない！嫌なら日本に買ってもらわなくていい！
って断固として断ったらしい。
結局、編集することなく日本で公開されたそうです。
いや、別に編集する必要ないでしょ。
つーか、ここ一番大事なシーンだし、編集したら意味ないじゃん！！（笑）



ラストは、ほのぼの＾＾
『猟奇的な彼女』を彷彿とさせるサプライズありで、
良かったですよ～☆

キム・レウォンのドラマ版も観たいな～と思いました♪

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